ポリウレタンの化学発泡による
密度変化を考慮した解析が可能に
「3D TIMON®」の機能をベースに、ポリウレタンの化学発泡に関する解析が可能なモジュールを開発しました。充填パターンや温度・圧力、密度変化、硬化反応率などをシミュレートすることで、トライ&エラーを削減するための注入条件を効率的に検討することができます。
ポリウレタンの発泡成形では、一般的な樹脂の射出成形と異なり、注入停止後の化学反応によって樹脂内に気泡が生成され、その気泡が成長することで、体積が膨張して金型に充填されていきます。こうした経験から勘と経験に頼る方法では挙動を予測しづらく、トライ&エラーの繰り返しとなってしまうため、シミュレーションによる効率化が求められています。
当社の射出成形CAE「3D TIMON®」は、高精度な解析を行えるソフトウェアとして多くのお客様にご愛顧いただいています。3D TIMON® - FoamMoldingは、 この3D TIMON®の機能をベースに開発されたポリウレタン発泡成形パッケージ。ウレタン発泡による体積変化(密度変化)を計算し、ウレタンがキャビティ内に充填する際どのような状態になるかをシミュレーションできます。なお、材料データはビーカーフリー発泡試験により測定した温度、体積・密度、粘度データなどから作成します。
解析で重力を考慮することが可能。注入位置や金型の傾きの影響を充填パターンに反映
エア巻き込みや最終充填位置等の充填挙動や密度変化を迅速・簡単に予測
自動車のインストルメントパネルへの適用実績あり
今後もお客様のご要望に応じて機能拡張を図っていきます。
解析結果が実測データと高い精度で一致することを確認済
反応率
密度
成形条件 |
注入位置・点数・向き、時間 |
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金型温度等 |
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材料データ |
反応速度パラメータ(Kamalモデル) |
粘度パラメータ(Andrade & Castro-Macoskoモデル) |
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密度パラメータ(ビーカー試験による密度変化データ) |
充填パターン、圧力、温度、流速、粘度、硬化反応率、密度分布 |
注入点:横
注入点:上
注入停止後は発泡による充填が進行し、密度は低下していくことがわかる
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